こんにちは、野村です。
新型コロナの高齢者へのワクチン接種の予約が本格化しました。
予約が殺到して電話やネットがつながらなかったり、システム障害が発生したりと不具合や混乱が生じているようです。
システムを構築する側も受ける側も初めてのことなので、やむを得ない点もあるかもしれませんね。
昨年までは「ワクチンの開発が早すぎる」という声が多かったのが、「確保や接種準備が遅すぎる」と風向きが変わってきました。
でも情報を得て自分の意見を変えるのは一概に悪いとは言えません。
ワクチン接種についてこんな話を聞きました。
ある人が友人に、「ワクチンの順番がきたら接種する？」と尋ねたところ、「怖いからしない。」と答えられました。
「確かに副反応の報道はあるが、その確率や重篤度は効果と比較するとまったく違う。」と友人にいくら説明しても分かってくれなかったそうです。
「呆れたので、それからワクチン接種やコロナに関しての話をその友人にはしていない。信じたいことを信じる、そのための情報ばかり集めている。」と話を締めていました。
このように自分が正しいと考えていることを確証してくれるものに注意を向けがちになる、そんな心の働きを”確証バイアス”と言います。
そして確証バイアスの強く働く人は、いくら丁寧に論理的に根拠を示しても、一度くだした評価を覆そうとはしません。 （次回に続きます。）
（野村幸一）