こんにちは、野村です。
久しぶりに会った中学教師をしている親戚がボヤキます。
息子にスマホの使い方を尋ねたら、「それくらい自分で調べたら。そんなんだから成長しない。」と言われたと。
「この歳になって成長なんてしないし、したくない!」そう言って憤慨する彼の言葉に、「そりゃそうだよね。」と笑顔で相槌を打ちながら、「矛盾しているよなぁ」と心の中で思っていました。
成長するのに年齢は関係がないはず。それに、「生徒の成長を手伝っている。」と常日頃言っているのに、自分のことになると成長なんかしたくないと言う。おかしいでしょ。
クラブの顧問である彼は生徒たちにいつも努力の必要性を説いています。「頑張って練習しよう」と。人には努力を求め自分は努力をしない。それって矛盾してない???。
彼は矛盾に微塵も気づいてはいません。でもワタシは彼の機嫌を損なわないよう同意をしていました。言っても分からないだろうなと。余計なことは一切言わず、円満な親戚付き合いを選択しました。
この矛盾は研修の場面でも時々あります。
他人の右折や車線変更のタイミングに「危ないな!」と非難の声をあげて、実はそれ以上に危険な運転をしている人です。自分が見えていないのですね。
自分に矛盾がないかを探す力は大切です。事故やミスを繰り返さないため、捨てるべきは気位の高さ、持つべきは内なる目だと思います。
(野村幸一)