緊張したときこそ、冷静に

 こんにちは、平野です。

 

 今回は、「緊張したときこそ、冷静に」というテーマです。

 

 つい先日ある福祉団体様から、研修のご依頼を頂きました。これから、高齢者の方の送迎を行う予定の方です。事故なく、安全、安心に送迎をしていただくことを目的とした研修です。

 

 一般道路を走行します。ご自身で、気付くことができなかった安全運転上のウィークポイントの理解を図ります。その上で、事故防止の目標を自己決定して頂きます。

 

 この研修の結果から、今後の業務について影響があるとのことで、受講される方は、非常に緊張されています。

 

 受講される方は、教習所に着いたときからかなり緊張しておられました。挨拶の際は、私と目を合わせることなく、緊張のあまり廊下の床をじっと見つめたままでした。

 

 基本的に運転を観察するため、運転中は、コース以外に指示することはありません。状況判断などの質問をされても対応はできません。そんな状況で、運転が始まることで、より緊張されていました。

 

 出発した直後で、まだ教習所コースを走行し、一般道路に出ていませんが、その運転振りは緊張のため、明らかに冷静さを失っている様子が伺えました。

 

 一般道路へ出てからは、私がコースを指示させて頂く度に、その方の緊張度が高まっていくのが分かりました。緊張度が高まるにつれ、自分自身で、冷静に状況を考えたり、判断することができなくなりました。

 

 私も含め、緊張し過ぎると、冷静に物事を考え、適切な判断できなくなるようです。また、目の動きも止まるため、普段なら、気付くことのできることを見落としたり、わからなくなったりします。

 

 私自身も、大学入試の際に、この方のような緊張に陥り、自分自身を見失った結果、大失敗をしたことを覚えております。

 

 逆に、緊張度が低すぎてポカミスをしてしたこともあります。適度な緊張を保つことや、それをコントロールすることは、本当は、難しいことだと改めて思います。

 

 大学入試の失敗は、自分の責任で終えることができますが、運転での失敗は、他人を巻き込んだり、取り返しのつかない事態を招く可能性が多分にあります。緊張しても、自分自身を見失わないように、冷静を取り戻す、ことが大切です。緊張したときこそ、冷静を取り戻すことを意識しましょう。

 

(平野 勝寛)
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