自分らしさからの事故防止

 こんにちは、平野です。

 先日、事故再発防止研修を担当させて頂きました。その時のお話です。

 受講者の方は、運転技量の習熟度はかなり高く、運転経験や危険に対する知識も豊富にお持ちでした。しかし、事故を起こされました。事故には、必ず原因がありますが、今回の事故の原因は、ご自身の内面的な急ぎ傾向が関係した事故であることがわかりました。

 研修での会話の一部をご紹介させて頂きます。
受講者「俺は、イラチ(せっかち、気が短い)やねん。待つことも、待たせることも嫌やし、何事もさっさと済ましたくなる性分や」
「そのことで、事故になったのでは」
受講者「それは、分かっている」
「では、どのような方法で?」
受講者「注意する」
といったような会話でした。

 この受講者の方は、事故を起こしたことに対しては、反省しておられました。しかし、具体的な行動目標がありませんでした。待たせている相手の立場に立ち、良かれと思い、急いで行動したことで事故となりました。
 ご本人様はこのことにショックを受け、改善策を決定することに躊躇し、事故の原因を自分自身ではなく、悪い偶然が重なったことにすり替えようとしているように思えました。

 業務では相手を待たせないように、迅速に仕事を処理することが重要です。しかし、運転においては、このことが裏目に出て事故に至ることが多いことを解説し、その上で、具体的に再発防止の目標を決定して頂きました。

 誰もが、仕事に対する考え方や価値観次第で、行動は大きく変わります。そこに、自分らしさが現れると考えております。事故防止には、自分らしさを把握し、起こりうる事故や危険を想定し、事前に手を打つことが大切だと考えております。今回の研修では、大森式SDテストの結果を使用し、自分らしさを再確認して頂き研修を進めました。

 大森式SDテストは、こちらのHPでもご紹介させて頂いております、ペーパー方式による運転適性テストです。自分らしさを知り、どのような時に、どんな危険な運転に陥りそうになるか、どのようなことに注意すれば事故を起こしにくくなるかを知っていただくことができます。


 多くの企業様から、事故防止の効果的な資料として、ご利用頂いております。是非、御社のご利用をお待ちしております。また、ご不明な点がありましたら、なんなりとお気軽お問い合わせ下さいませ、宜しくお願い申し上げます。


(平野 勝寛)

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