運転では「間」が大事

 野村です。

 たまに寄席に落語を聞きに行きます。くすっと笑ったり、ニヤッとしたり、腹を抱えて笑い転げたり。爆笑して寄席から出てくるとハッピーでございます。

 とくに、ベテランの噺家さんの芸はすごいものです。頭の中に、長屋や縁側などの情景が思い浮かんできます。その噺家さんたちが一番大切にしているのが、「間」だとのことです。

 運転においても「間」が大事です。周囲への目配りと行動との「間」です。

 たとえば車線変更の際に、ミラーを見て顔を正面に向ける前にハンドルを回す方や、バックの前に車体を前進させた後、バックギアに入れると同時に後ろを見ずに下がり始める方がいます。こんな風に、行動前の「間」がない方が意外に多いのです。

 「間」をとらなかったり、確認より行動が先走ったりすると、事故を起こす可能性が高くなります。安全を確保するために、目配りをして間をおいてから(一呼吸おいてから)、行動を起こすことが大切です。

 最後に、一番好きな噺家の桂枝雀さんの作品を紹介します。

 「不細工なやっちゃなあ。こんなところへ定期券を落としとるで。誰の定期や?・・・なんや、名前かいたあれへんがな。どこからどこまでの定期や?・・・駅の名前もあれへんがな。・・・そうか!期限切れや。落としたというよりも捨てよってんな。・・・なんやこれ、日にちも書いてあれへんがな。・・・これ、なんで定期券て分かったんやろ?」

 早合点に、注意したいものですね。

(野村幸一)

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