診断技術の大切さ

 こんにちは、高林です。

 以前のブログで、私の趣味のことを書かせていただきました。半田ごてを片手に素人ですが、アンプなどを製作していることをお話ししました。今日はその続きを少し書かせていただきます。

 自分自身で考えたアンプなどは、だいたいは回路が頭に入っていますので、使っているときに不具合が生じた際に、改善すること、対策を立てることは容易にできます。たとえば、音楽を鳴らした際に、ノイズが発生したとします。その場合は、外の配線から始まって、アースの落とし方などを調べます。

 どこがノイズの発生源なのかを特定し、対策を立てて発生しないようにします。場合によっては、新たな部品を取り入れて改善を図ります。結局、原因と結果が明確ですので、対策がとても立てやすいのです。

 これは、故障が発生し、悪い場所を治すといことは、人が病気になった時に、診断を受け、薬を飲んだり、治療を受けたりして治すのと同じです。弊社で行っている研修の流れも同じものだと思います。

 しかし、ここで最も大切なことは、どれだけ正確な診断を行うかということです。正しい診断でないと、間違った対策を立てることになり、結果的に治りません。これは機械の故障だけでなく、人の身体を治す際も同じです。また、運転研修を受けていただく際も、最初の診断に誤りがあると、効果的な研修になりません。

 SSD研究所では、精度の高い診断を行うため、性格特性のテストを使用したり、面談したりしています。また、運転時のチェックの項目も、実際の事故状況をもとに毎年バージョンを変えて、精度を上げている努力を行っています。

 ただ、運転研修は、機械が相手ではありません。「これさえ観察すれば的確に診断できる」ということができればいいのですが、これが非常に難しいと思います。日々改善をすることをいとわずに、今年も精度の高い診断で、効果のある研修を実施できるように進めていきます。

(高林一夫)

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