スイスチーズモデル-2

 こんにちは、平野です。前回のスイスチーズモデルの続きを書かせて頂きます。

 前回は、5枚のスイスチーズのお話をご紹介させて頂きました。今回は、その中から、1枚目の心身上のチーズについて書かせて頂きます。
 
心身上のチーズ(疲労、心労、体調等)
 疲労・心労の蓄積及び、体調不良に陥ると、本来の運転能力を発揮することができなくなります。具体的には

○認知面
 危険を見落としたり、発見が遅れたりする可能性が高くなります。安全を確かめたつもりになって、動き出してしまったりする可能性が高くなります。

○判断面
 怒りっぽくなったり、イライラしたりしがちとなります。相手に進路を譲った方が、お互いに安全にやり過ごせる場合でも、強引に進んだり、自分都合の勝手判断に陥ったりする可能性が高くなります。

○操作面
 急な操作が多くなる可能性があります。また、減速や停止することに抵抗感を感じるようになります。進路前方に危険を発見しても、事故防止のために、減速や停止することを面倒と感じ、何もしないで、そのまま通過使用としてしまう可能性が高くなります。

 心身が不安定となっているときは、運転全般に大きな影響を与えます。また、運転中に上記の運転傾向を自覚した場合は、危険信号と考え、一旦運転を中断して休息を取りましょう。
 次回は、仕事上のチーズを取り上げさせて頂く予定です。

(平野 勝寛)

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