トラックの間に挟まれて長時間走らない

 ある事業所の社員が、乗用車タイプの車を運転して営業中に後続のトラックから追突される事故を起こしました。帰社した社員が管理者に事故の報告をしています。

 

管理者「トラックに追突されたって、どういう状況だったんだ?」

 

運転者「前の車が少しスピードを落としたので、私もブレーキを踏んだところ、後ろのトラックに追突されたんです」

 

管理者「ところで、前の車はどういう車だった?」

 

運転者「大型トラックでした」

 

管理者「そういうことか、君はトラックとトラックの間に入って走行していたんだな」

 

運転者「そうです」

 

管理者「そういう挟まれた状況は、どれくらい続いていたの?」

 

 

運転者「最初、大型トラックに追従していたのですが、いつの間にか後ろにも大型トラックがついていたので、だいたい20~30分位ですかね……」

 

管理者「結構、長い間トラックに挟まれて走行していたんだな」

 

運転者「そうですか?あまり気にならなかったんですけど」

 

管理者「あまり気にしない人は沢山いると思うよ。しかし、追突される事故も防ぐためには、こういう所にも神経を遣ってもらいたいのだよ」

 

運転者「どういうことですか?」

 

管理者「トラックの間に乗用車が入って走行していると、後ろにいる運転席の高いトラックの運転者は車高の低い乗用車の存在を軽視して走行することがあるんだ」

 

 

運転者「どうしてですか?」

 

管理者「後ろのトラックの運転者は目線を真っすぐ前に向けて、乗用車の前にいるトラックの後部を見ながら運転するほうが楽に走れるからなんだ」

 

運転者「そうなんですね」

 

管理者「そのため、前のトラックがスピードを出せば後ろのトラックもつられてアクセルを踏み、ブレーキを踏めばブレーキを踏むような運転になる」

 

運転者「真ん中にいる乗用車の動きは無視という訳ですか」

 

管理者「そうなんだよ。乗用車も同じような動きをすれば追突されることはないが、たいていはタイミングが1歩遅れるからな」

 

運転者「そうですね」

 

管理者「乗用車だけがスピードを落としていると、乗用車の動きにあまり注意をしていない後ろのトラックは、スピードが落ちている乗用車に気づくのが遅れて追突してしまうことがある」

 

 

運転者「そういうことですね。では、どうすればいいんですか?」

 

管理者「まず大切なことは、トラックの間に挟まれたら長い時間走行しないで、後ろの車に進路を譲ることだ」

 

 

運転者「でも、事故が起きた道路は片側1車線でしたよ」

 

管理者「そういう場合は、コンビニなどに入ればいいと思うよ」

 

運転者「はい」

 

 

管理者「トラックの間に挟まれて走行する時間が少しなら神経質にならなくてもいいが、そういう状況が長い間続くようだったら、後ろのトラックに進路を譲るようにしてくれよ」

 

運転者「はい、わかりました」

 

 乗用車など車高の低い車を運転していて、大型トラックの間に挟まれて走行することになったら、機会をみてどこかで休憩するなどして、後ろのトラックに先を譲るようにしてくださいね。

 

 

 

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