褒めてくれよぅ

 こんにちは、野村です。
 
 TVで始まった映画をボンヤリと観ていました。するとこんなセリフが。

 

 ”自分をよく知っている者はとても謙虚であり、他者に褒められても喜びはしない”

 

 ”知識を求めすぎてはいけない。それは心を惑わせる。謙虚に神に仕える労働者の方が己を省みぬ学者よりずっとよく素晴らしい。”

 

 いい言葉ですね。そしてなるほどだと思いました。

 

 褒めて欲しい、自分をアピールする、それは単純に自己顕示欲によると思っていました。でも内なる顕示性を外に出すのは、謙虚さの欠如でありメタ認知の不足なんだとも感じました。

 

 他者からの称賛を、それも大人が求めるのは何だかなあ、みっともないなあと思います。大人にこそ謙虚さと自己の振り返りが必要なのでしょう、運転でも仕事でも。

 

 ちなみにこの映画、どこの国のものか、どんなストーリーかを知らなかったのですが、引きつけられて最後まで観ました。

 

 あとで調べるとイタリア映画でした。カンヌで最優秀脚本賞を受賞しているとのこと。(知識を求めたのでしょうか。)

 

 「褒めてくれよぅ」と承認欲求を満たそうとやっきになるのはつまらないこと。本当の幸せのためには他者からの視線でなく自己をみつめること、そんなことを言っている気がする映画でした。

 

                                           (野村幸一)

  >> スタッフブログ一覧へ