近所をウロウロしたい

 こんにちは、野村です。

 

 首都圏と北海道の緊急事態宣言が解除となりました。大阪府は、少しだけ早く先週の21日の解除でした。

 

 吉村知事は解除前に何をしたいか尋ねられ、「解除されれば家族と近所をウロウロしたい。」と答えていました。

 

 「府民の皆さんに自宅にいてとお願いしているのに、私がウロウロしていたら、吉村何してるねんと言われるから。」と。

 

 冗談気に言っていましたが、その言動の奥にあるのは人目を気にしてではなく、責任や自覚による倫理観だと思います。(そうでなければ、あんな覚悟を持った発言ができないはずです。)

 

 もちろん損だ得だとか、楽だシンドイなどの個人の低次元の欲求からの発言であるはずなどありません。

 

 よく言われるように、私達の行動様式は社会的な倫理感より他者の目を気にする恥の文化によると思います。

 

 それは知り合いには親切にして他人には思いやりに欠ける、人目のないところではルールを破ったりする、そんな行動です。

 

 たとえば電車で会った知人には笑顔で席を譲るのに知らない人には寝たふりをして席を詰めない、近所にはゴミを捨てないのに街に出るとポイ捨てをする等です。

 

 恥の文化が一概に悪いとは思いません。でもこれに加えて社会の一員であるとの意識を高めれば、もっと公共の場での行動は変わるはずです。

 

 これはクルマというお互いの顔が見えにくい危険な乗り物を、道路という公共の場に持ち込むドライバーに求められることです。

 

                                           (野村幸一)

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