話し手と聞き手

 こんにちは、野村です。

 

 3月、4月は卒業や入学の時期ですね。式では、学校の代表の方や来賓の方からの挨拶があります。

 

 そのような話をされる立場の方は、目的意識を持ち、自分を厳しく律することができる方(いわゆるキチンとされている方)だろうと思います。

 

 キチンとした方が、自分の人生で体験し学んだことを話されます。大事であると分かったことを伝えられます。聞いてくれている人の参考にして欲しいという気持ちで祝辞を述べられているはずです。

 

 ただ、その内容に話し手と聞き手との知識・経験、認識や理解度のギャップを感じることがあります。話し手の言うことが、聞き手に十分に理解されないのでは、と感じてしまうことがあるのです。

 

 もちろん内容がすぐに分かる人もいるでしょう。でも、その人は内容を言われる前から分かっていたことかもしれません。

 

 特に、触れること目にすることができないこと、当たり前と思いがちなことほど、聞き手に腑に落ちて本当に分かってもらうのは難しいと思われます。(弊社が取り組んでいる交通安全もそのひとつです。)

 

 だからといって、決して分かったことを話すのが意味がないといっているのではありません。大事なことは伝えるべきです。

 

 教育とは、すぐに分からなくても分かることを期待する、時がくるまで待つという側面を持つ、そんな気がするからです。(次回に続きます。)

 

                                           (野村幸一)

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