未熟さを自覚する

 こんにちは、野村です。

 

 昨年も、各社様に新入社員運転研修をたくさんご利用いただきました。ところが、業務運転が3~6か月を超え、ご受講された方々の事故が少しずつ発生してきています。

 

 事故は、追突であったり進路変更時の接触であったりです。中には、右折時に対向車と接触した方もいました。

 一番多いのは、駐車場や信号のない交差点での障害物との接触事故。少し気をつければ防げた事故ばかりで残念です。

 

 ところで、それらの事故を起こした新人の方と面談をすると、事故の理由を運転が未熟、下手であったと言われることが多いのです。もし、皆さんがこの理由を聞かれたならどのように思われますか?

 

 わたしは、事故の理由をこのように答えるのは間違いであると思います。何故なら、ぶつけた相手が壁やポールだからです。

 たとえば、相手が車や歩行者なら動きに変化があるので、その速度や距離、意思を読み取る必要があります。これは確かに少し難しいことです。でも、壁や柵、ポールなら、自分が注意深く車を動かせば事故にならなかったはずです。単純に、自分からぶつかりに行っているのですから。

 

 ちょっと厳しい言い方ですが、未熟だから事故になったのではなく、未熟なことをきちんと自覚していなかったから事故になったのです。

 

 運転では、三万キロ、少なくとも一万キロまでは初心者と認識すべきです。それまでは自分は運転が未熟であると自覚することです。

 未熟だからゆっくりと慎重な車の動かし方をしよう、と強く思ってハンドルを握ることが大切です。このように考えれば、たとえ未熟でも事故から遠ざかれます。ぜひ新人の皆様には心がけて頂きたいことです。

  (野村幸一)

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