時間をかけて、育てましょう-1

 こんにちは、平野です。

 

 先日行なった新入社員研修で感じたことを書かせて頂きます。

 

 多くの企業様は、新入社員の方の安全教育に、非常に真剣に取り組んでおられます。 その理由として、新入社員の方に以下の傾向が顕著となっているからです。

・運転に興味がなく、車に関する知識が少ない
・運転の責任の大きさを軽く考える
・運転経験が少なく、その反面、自己評価が高い

  また新入社員の事故は、配属直後(6ヶ月以内)に多く見受けられ、新入社員にとって最も危険な時期といえます。


 貴重かつ重要な戦力となる新入社員の方を事故から守るため、多くの企業様から配属前後に、弊社の新入社員対象のフォロートレーニングをご利用頂いております。

 

 今回私が担当させて頂いた新入社員の方は、ある程度運転操作に慣れ、路上走行だけでなく、駐車も単独でできる技量をお持ちでした。助手席で見ていても特に課題は見受けられません。

 

 しかし、よくよく観察すると、周囲に危険が無いかを探したり、安全を確かめてから操作したりするのではなく、単に近くの前を見て、車を動かしているだけの運転でした。

 

 例えば、自分の進路前方に接触するような障害物さえなければ、そのまま前を見たまま走行してしまうのです。一般的なドライバーなら、歩道を横切って車道へ出る際、歩行者の有無が気になり、左右の安全を確かめるのではないでしょうか?

 

 しかし、私が担当した方は、横断歩道の左右両方に歩行者がいるにも関わらず、そのまま減速しないで通過するという運転を繰り返しました。どうして止まらないのですか?と質問をしたら、”エッ”と言ったままで、返事に困っていました。

 

 減速して左右の歩行者に注意したり、状況に応じて停止したりする必要があることを思いつかなかったようです。交差点付近では、この様な運転を繰り返しました。(次回に続く)

 

(平野 勝寛)

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