同乗者からの見え方、見られ方

 こんにちは、高林です。

 この仕事をしていますと、社内で同乗指導をされたことを企業の担当者の方と話をする機会が多くあります。

 お話をしていると、「運転席の横に乗っているとヒヤヒヤする。とても落ち着いて乗っていられない」よく言われます。そして、本人にそのことを指摘すると、「そうですかと」言って、自分では危なくないという感じだとおっしゃられます。

 どのような状況で、どのような操作をしたときに、同乗者はドライバーの運転が危ないと感じるのでしょうか。人それぞれ観点が違うので一概にいえませんが、いろいろと伺う中では、まずはブレーキを使う時期や踏み方が挙げられます。

 ブレーキを踏む時期や、踏む量が観察者から見た場合に、遅かったり、弱かったりすると「本当に止まれるのか」「大丈夫か」と感じるからだと思います。また、同乗者が怖いと感じる他の理由としては、狭い道路を走行する際に、加速が強い方です。

 いわゆる運転操作が荒い方に同乗すると怖いと感じます。私自身も家族や友人を乗せる時には、安心してもらえるように早目にブレーキを踏んだり、緩やかな加速をしたりする運転を心がけています。でも、年齢的に微調整ができず、怖いと思われることが増えてきたような感じがします。いつも運転する前は、気を付けようと思うのですが・・・

 話は変わりますが、SSD研究所では、お客様を乗せて運転されている企業様のドライバーの研修を行っています。そのような業務をされる方は、「同乗者に安心してもらおう」という意識を持つと、ブレーキの踏む時期や踏む量についての理解が早くなると思います。

 ただし、加速方法については、少し違うといつも感じます。それは、お客様は、後部座席に乗られます。その場所からの風景の見え方が、前席とは違うからです。この点への配慮が欠けてしまうと、安心感のない運転になってしまい、お客様からの苦情となります。

 特に、後部座席に乗られた場合は、死角範囲や車の車両の大きさの違いなどを考えて運転しなければなりません。これが案外難しいようです。ただいえることは、狭い道を走行する際は、できるだけ長い距離の中で、加速することが大切だと思います。

(高林一夫)

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