事故は失敗である

 先日、2年間で4回の事故を起こした方の事故再発防止研修を実施しました。

 面談で話してみると、あまり事故を起こしたことについて、反省をしているように見受けられません。反発をされるわけではないのですが、「忙しかったから」「相手が急に飛び出してきたから」といった言葉を口にします。

 もっと聞いていくと、どうやら自分は仕事を一生懸命している、忙しいのだから事故は仕方がない、と考えているようでした。

 このような人は変わりにくいです。理由は、自分の側からしか物事をみていないからです。だから、同じことを繰り返します。

 また、自分の成果を強調し、(事故による)損失には目を配っていません。しかし、組織では、成果の最大化と同様に損失の最少化が求められます。これらの点について、話し合いました。

 「忙しいのは分かります。しかし、御社の中で忙しいのはあなただけですか?」と質問し、考えていただきました。

 事故は失敗であること。その失敗を繰り返しているのは、ご自身が変化していないことといえるのでは、と投げかけました。
 
 最後に、自分で全てを決めすぎず、他人の目で物事を見てみたり、評価してみたりすることを心がけることをお願いしました。


少しでも視点を増やし、ご自身のため、事故を二度と起こさないで欲しいと思います。

(野村幸一)

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