「そうなんですか」-2

 前回「そうなんですか-1」の続きです。

 車庫入れの操作がやや不安定だったこの方も、反復訓練により、かなり幅の狭い立体駐車場にもバックで入庫ができるようになって、1日目の安全講習を終えました。

 翌日はわたしではなく、別のインストラクターが担当しました。安全講習を終えた後、その担当に聞いたのが、また悲しい話です。

 バックでのハンドル操作は、かなり向上していたので、その日は安全度の向上を狙いに進めたそうです。できるだけ微速で車を動かすこと、周囲への目配りを確実に行うことなどです。

 訓練を行いながらインストラクターが、「駐車場の事故が多いので注意しましょうね」と言うと、「そうなんですか」とその方が答えたそうです。

 また、操作の確実性を増すために、タイヤ位置の把握を図りました。これは、自動車教習所の教習でも行うものです。

 車の前後、左右の幅に引いたラインが設けてあります。また、前後の車軸(タイヤのある位置)にも合わせたラインがあります。
 このライン上に車を止め、「車内から見ると、このあたりにタイヤがあると思ってください」と説明しました。するとまた、「そうなんですか」と答えが帰ってきたそうです。

 そんな話を担当したインストラクターから聞き、前日に続いてへこむこととなりました。
わたしは心の中で、“なんでやねん。昨日も言ったし、同じことやったやん。”と叫んでいました。

(野村幸一)

>> 次回に続く

>> スタッフブログ一覧へ