F1地上の夢

 野村です。先日の鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリを見られましたか?

 小林可夢偉選手が、3位に入賞しました。久しぶりの日本人の表彰台、とても嬉しかったです。思わず、長らく連絡をしていなかった友人に電話を入れてしまいました。

 私が初めてF1を見たのは、その友人と86年のF2日本グランプリ最終戦のあとの、ネルソン・ピケ選手によるデモ走行です。

 マシーンはFW11、周回数は5周位だったと思います。黄色と紺色のマシーンがものすごいスピードで目の前を駆け抜けていきました。周回タイムが全然違います。
 1コーナーで見ていたのですが、西コースのストレートを走行している音まで聞こえてきて、F2との音と速度の違いに驚きました。

 鈴鹿で始まったF1観戦では宿がとれず、雪のちらつく駐車場でテントを張り、寝袋にくるまって寝ました。
 何年目かには、決勝前日夜にコースに入れてもらえることがあり、S字コーナーで徹夜しました。明け方、パドックからエンジン調整の音が聞こえてきて、わくわくしたことを覚えています。

 車、運転、モータースポーツに心が躍っていた。小林選手の活躍は、そんな気分を思い出させてくれました。

 なお「F1地上の夢」とは、海老原泰久さんが書いた本のタイトルです。ホンダのF1の第1期と第2期の話です。
 F1へのチャレンジ、奮闘、快進撃の話で、元気になれる本です。車好き、モータースポーツ好きの方に、お勧めできる1冊です。

 以上、今回は嬉しかったので、ストレートに単なる思い出ばなしで終ります。

(野村幸一)

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