一点豪華主義

運転目標を紙に書いてもらう
運転目標を紙に書いてもらう

 野村です。
 先日、ある雑誌を読んでいるとファッションコーディネーターが「一点豪華主義は、格好が悪い。」と書いていました。一点だけ豪華でとびぬけると、全体としてのバランスが悪いそうです。

 さて、SSD研究所の安全運転講習では、受講の最後に今後の目標を立ててもらっています。
 とくに、事故経験者対象の事故再発防止コースや新入社員対象の基本実技コースでは、目標を紙に書いていただきます。

 先日、駐車場での事故を数回起こされ、事故再発防止コースを受講される方が来られました。運転診断(同乗しての行動観察)をしたところ、バックの確認が左右の一方に偏る癖のあることが分かりました。これが原因で、柵やポールに接触していたと思われます。

 確認の癖を説明し、指摘後に反復訓練を行うと確認が適切になりました。

 今日は上手くいったなと思いながら、最後に、今後の目標を立てていただきました。すると「バックスピードをゆっくりとする」と紙に書かれました。

 あれー、バックの際の「目配り」を訓練したのに!!
 目標は、確認について書かれると思っていたので、ちょっとへこみました。しかし、これでもいいと思います。

 大切なのは、自分のすべきことを、自分で決めることです。決めることは、当たり前のことでも、一つのことでもかまいません。
 そして決めたことを続けていけば、他のことに波及し、全体として安全に繋がっていきます。

 ですから、安全運転に変わっていただくには、一点豪華主義でかまいません。もっともらしいことではなく、自分で決めた一つのことを続けることが大切だと思います。

(野村幸一)

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