
こんにちは、野村です。
5月27日、熊本地裁で去年6月に時速70キロ以上で車をバックさせ、歩行者をはねて死傷させた事故の裁判がありました。
裁判の争点は、時速70キロでのバック走行が危険運転であるかでした。
報道によりますと、「熊本地裁は24歳の被告に懲役12年の判決を言い渡した」とのことです。
被告は酒を飲んで車を運転して追突事故をおこしたあと、現場から逃走しようと時速70キロでバック走行したものです。
裁判所は「制御困難な高速度」にあたると、危険運転致死傷罪が成立すると判断しました。
判決では、「追突事故や飲酒運転の発覚を免れようとする動機で危険性の高い運転をして、その結果将来ある命を絶たれた被害者の無念は察するあまりある。身勝手な考えで無謀な運転は強い非難に値する」として、懲役12年を言い渡しました。
被害者のご遺族は、「いかなる処分が下ったところで、被害者にとっては終わらない事件のひとつの過程にすぎない」と話されていたとのことです。
(野村幸一)