こんにちは、野村です。
自分を強化する「確証バイアス」という新聞記事を読みました。
人は一旦「真実」だと信じ込むと、自分の正しさを強化する情報に目がいき、それ以外の情報を軽視する「確証バイアス」が働きます。
臨床心理士の赤田氏は、「出所がよくわからない真偽不明な情報も肯定的に捉えてしまうようになる。」と言います。
「人は知らぬうちに物事の捉え方がゆがんでいきます。まずは否定せず、謙虚に相手の話に耳をかたむける。どちらが正しいを追求するのではなく、相手の気持ちに共感し、柔軟な思考を持つことが大事です。」と説明していました。
ワタシは、素直さ、謙虚さ、共感性、柔軟さ、またそれらと関係するメタ認知が情報過多の今はとても大切なことだと思います。
残念ながらメタ認知が苦手な方は、自分の思考がゆがんだり、謙虚さや柔軟性が欠けていると思っていません。それどころか、自分は人の話を聞き謙虚で柔軟である、自分の思考行動は間違いないと信じています。
弊社では安全講習会でディスカッションを行うことがあります。それにより他者の視点を獲得し、ほんの少しでもメタ認知の欠如に気づいていただければ成功だと考えています。
(野村幸一)