安全運転指導者様向け交通安全研修を実施

 西日本電信電話株式会社関西事業本部様のご依頼のもと、2019年12月5日(木)と6日(金)の2日間にわたり、「安全運転指導者研修」を実施しました。

 研修は、NTT各社様より安全運転指導者の方に集まって頂き、2日間で合計87名様がご受講されました。

 

 NTT様においては現在、交通事故根絶に向けて、様々な取り組みをされています。

 交通事故発生後の取り組みと、事故防止に向けての取り組みに分けてそれぞれ対応し、さらに、業務で車両を利用される階層ごとに取り組むべき内容を詳細に決められています。

 このように、事故根絶に向けて積極的に取り組んでおられますが、さらなる職場環境における安全風土の形成には、指導者からドライバーへの働きかけが重要であるとのお考えのもと、今回の研修を開催されました。

研修の解説ポイント

1・交通事故と企業責任

 民事、行政、刑事に加え、社会的な責任を強調しました。

 

2・安全風土の形成

 安全運転指導者が自ら、積極的に指導に関わることが大切であることを訴えました。

 

3・事故防止のための効果的なアプローチ

 NTT様で行われている交通事故根絶に向けての取り組みと重ね合わせて、事故予防と再発防止の観点で行うことを解説しました。

 

4・交通事故の原因追求

 事故事例から見た事故原因を直接的な原因だけでなく、間接的な原因まで深堀りし、それをふまえた上でのアドバイスをすることを解説しました。

 

5・事故発生のメカニズム

 事故が起きるメカニズム(仕組み)を理解して、どこに、どのような指導・アドバイスをするかを解説しました。

 

6・その他(演習)

 危険予測トレーニングを実施しました。「イラスト」「写真」「動画」それぞれを見て、対応や進み方の注意点を演習しながら説明しました。

研修の様子

1・積極的に参加されていました。

 講師の説明時は積極的にメモを取られており、また、講師の質問に対しても、明確な返答をされていました。

 

2・日常での安全活動にも積極性を感じました。 

 日々実施されている安全活動についての質問に対しては、「定期的に車両点検をする」「同乗チェックをする」「バック前の確認をする」など、具体的に挙げておられました。

 

3・的確な演習のやり取りでした。

 危険予測トレーニングの中で、起こりうる危険を挙げて頂いたときには、非常に多くの要因を挙げておられました。また、考えられる危険の内容も豊富でした。

研修の振り返り(研修終了時のアンケートより)

●運転に関する指導や注意喚起だけでなく、安全風土の形成を意識して行動する 

 

●予防対策に重点を置くとともに、人的要因を減らすよう努力する

 

●運転者個人の癖を把握して、個別にアドバイスしていきたい

 

●指導者として、社内において「部下への教育」「社内提言」が安全確保につながる 

 

 講習会の中で、指導者こそ安全確保のキーパーソンであり、安全風土の形成に積極的に関わることの大切さを繰り返し訴えましたが、十分にご理解頂けたと考えます。

 新入社員研修や事故再発防止研修をご利用いただいている他社様からも昨今、管理部門の方に対する講習会のご要望が増えています。

 安全を第一にした企業風土の形成には、管理部門の方の安全に対する考え方や行動が必要不可欠であるという認識が高まってきていると感じています。

 

 今回の研修を通じ、NTT各社様において、さらなる安全風土が形成され、事故を根絶されることをお祈り致します。

【西日本電信電話株式会社関西事業本部様 研修データ】

 

第1回目

 実施日時 2019年12月5日(木) 10:00~12:00

 実施場所 NTT西日本新京橋ビル

 受講人数 32名様

 

第2回目

 実施日時 2019年12月6日(金) 10:00~12:00

 実施場所 NTT西日本新京橋ビル

 受講人数   55名様

 

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