断言するとは考えていないこと

 こんにちは、野村です。

 

  何かの本に、「結論しかない主張は最強である」とありました。論理に一切支えられていない主張は強力だと。

 

 それは、事実を前提に、根拠を基に、筋道立てて考える。そんな正しい手順を踏まない意見。

 

 事実から論理(推論・検証)を省き一気に意見に到達する、もしくは事実でないところからスタートして意見とする。そして、まず結論があってそれにあう事象を拾い集めるのが無敵パターンです。

 

 こうなると、絶対の自信を持って、他人の意見に耳を傾けず、対話でなく一方的な主張に終始します。こんな人に研修でときどき出会うことがあります。

 

 皆さんの周りにはどうでしょう。そんな人はいないでしょうか、理屈抜きの主張を断言する方が。

 

 断言をするとは考えていない証拠です。日常生活でも、仕事でも、運転でも、正しい思考の手順を踏まないと、失敗の確率は高まります。

 

 意見と事実を分ける、論理の飛躍はないかチェックする、自己の主張を疑う、そんな小さな心掛けは大事なことです。

 

 もうすぐお盆休み。論理や哲学など、歯ごたえのある本を読んでみるのはいかがでしょうか。事故のリスクが下がる気がします。断言はできませんが。

 

                                           (野村幸一)

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