話し手と聞き手 その2

 こんにちは、野村です。前回の続きです

 

 「そつたく」いう禅の言葉があります。ちなみに、この頃よく聞く「そんたく」ではありません。

 

 教育の機会についてよく使われる例えです。

 

 雛鳥が卵から出ようとするとき、中からつつく音に、親鳥が外からついばんで殻を破る。そのついばむタイミングが、早くても遅くても雛は生まれることができないということです。

 

 機が熟したとき、相手が求めているときでなければ心に届きにくい。教育とは難しいものですね。

 

 そう考えると、たとえば式でよく聞く「親御さんに感謝して下さい。」との話しは聞き手に届きにくい気もします。説く内容は大切で素晴らしいことですが、子どもたちにはまだ意味が分からないかもしれません。

 

 一方「帰ったら、親御さんに有難うと言ってください。」と話す方がおられます。ワタシはこちらの方が届きやすい気がします。これは、意味よりも具体的な行動を指示することで、そこから感じてもらったり、行動の癖をつけるまたは始めてもらうというアプローチですね。

 

 安全教育でいえば、「事故ゼロを目指そう」とか「安全運転をする」といったスローガンではあまり効果は望めません。

 

 そのような結果の目標でなく、「黄色信号は止まろう」とか、「一時停止場所は完全停止」、「運転前に携帯電話はカバンに入れる」といった行動の目標が安全指導には有効です。

 

 行動の変容を促すには、聞き手の意向をそんたくして、具体的なアドバイスをするのも一案かと思います。

 

                                           (野村幸一)

>> スタッフブログ一覧へ