事故防止に必要な自己管理

 こんにちは、平野です。

 

 今回のテーマは、事故防止に必要な自己管理です。

 

 業務での運転は、時間の制約をはじめ、多くの条件の中で行うため、集中が低下したり、事故防止への意識が希薄となる可能性があり、事故発生のリスクが高くなってしまう時があります。

 

 その対策として、運転中の自己管理は必要となります。運転技量や事故防止等、危険についての知識を十分にお持ちの方でも、自己管理を怠ると自ら事故を招いてしまう可能性があります。

 

 適切で効果的な自己管理は、自分自身の運転状況を客観的に把握することがまず必要です。つまり、自分の感情や欲求、気分等の影響を受けることなく、事故を起こさないことを最優先しているかを自分を離れて把握することが必要です。

 

 しかし実際には、時間が切迫しているとか、相手が譲ってくれると思ったというような、自分以外の理由(言い訳)で事故防止の方法を省略しているかどうかの自己管理が大切です。

 

 私達は、他人の発言と行動を冷静に比較し矛盾する点を見付けることは簡単ですが、自分自身でこれを行うには、少々訓練が必要です。

 

 次に自分の運転技量や安全運転能力の限界を把握し、技量以上の運転をしないことです。例えば、入出庫時や狭い道路での後退時は、接触の不安や危険を感じたら車から降りて障害物との間隔を確認したり、落ち着いてどう車を動かせば良いかを時間をかけて考えたり、自車の優先権にこだわることなく相手を優先したり、無理のない走行計画を設定したりすることです。

 

 最後は、自分の運転技量や事故や危険に対する知識を過信することなく、適切に把握することです。危険な状況や場面を事故を起こさずに切り抜けることができたとしても、その理由は、本当に自分自身の技術によるものだったのか、相手の行動に助けられたからなのか、偶然的な道路状況に助けられただけなのか等を自分自身で把握し受け入れることです。

 

 上記を日々実践し、自分自身の運転スタイルや、どんな時にどのようなミスをして危険に追い込まれる可能性をもっているかを把握することで、同じミスを繰り返す可能性を抑えることができます。また、自分自身の感情や思考をコントロールすることにより、事故を起こしにくい判断を選択できるようになります。

 

                                          (平野 勝寛)

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