事故は起きるものです

 こんにちは、平野です。

 

 事故は、何故起きるのでしょうか?

 

 事故再発防止研修をご受講頂いた多くの方は、事故を起こしたことに対して「訪問先での滞在時間が長引き、先を急いでいた」「雨が降り出して、急に視界が悪くなって見落とした」等、環境のせいにする方が多いという印象を持っています。敢えて、厳しい言い方させて頂くと、これは、言い訳でしかないと考えます。

 

 仕事では、急ぐ必要があるから社有車を利用します。雨が降り出し視界が悪くなれば、見落としやすくなります。

 

 事故を起こしやすい環境の中で、事故を起こす可能性を考え、適切に対応することが求められているのではないでしょうか?

 

 私も含め、気の緩み、ヒューマンエラー、錯覚、体調、疲労、感情、心理、運転経験、技術、価値観等、事故のきっかけとなるものは身近に多くあります。事故をゼロにすることは、未だ実現できていません。今後も難しいと考えています。

 

 しかしその中で、事故を起こさないための努力を日々実践され、事故なく運転されている方もおられます。事故は起きることを前提と考え、事故のきっかけとなるかも知れないミスをできるだけしないように努力することで、未然に防止することも可能です。

 

 事故を起こさないドライバーと、起こしてしまったドライバーの違いは、事故を起こすことを前提と考え、自分自身の運転技術や、どのような時にどんなミスをしやすいかを自覚し、自発的に、コントロールすることをしないか、という点にあると考えています。

 

 事故を起こされた方は、ご上司、先輩、車両担当の方だけでなく、社外一般の方も巻き込む形で、損害や、迷惑をかけてしまったことを反省し、場合によっては、自分自身の能力や、存在意義について、不安を感じたり、自信を無くしたりして落ち込まれる場合があります。

 

 加えて、このような落ち込みが、次の事故の原因となり、もっと取り返しのつかない事態に追い込まれる可能性もあります。

 

 常に、事故を起こすかも知れないと考え、事故を未然に防止しようと努力することが大切と考えます。些細な判断や、普段の何気ない行動が、事故を招くかも知れないと、考えたり、感じたりしながら運転することが大切であると考えます。
                                          (平野 勝寛)

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