思い込みについて考えてみました-2

 こんにちは、野村です。

 

 前回に続いて「思い込み」についての話です。

 

 弊社の事故再発防止研修では、受講された方に面談を実施します。

 

 起こした事故の原因や問題点、対策を、共に探す作業を行なうのです。


 普段の仕事や運転に対する取り組み、考え方などを伺いながら、少しずつ事故に近づいていきます。

 

 でも、「どうしてそう思ったのですか?」「どうしてそうしたのでしょう?」と尋ねると、「いつもそうだったから」「前がそうだったから」と答える方がいます。

  

 ウーン、困った。ここで終えると問題が見えてきません。

 

  そんなとき、ワタシは「どうしてですか?」と理由の深掘りを試みます。でも「なんとなく・・・」と、答えにならない答えが。

 

 そこで、できるだけ丁寧にもう一度質問をします。そのアプローチに対して「そうだから」なんて答えられるのです。ときには、ムッとしたり腹を立てそうになったりする方も。

 

 そうなんです。考えるために発した質問を、自分が問い詰められていると勝手に思ってしまっているのです。自分という存在と事故という現象を切り離せないのです。

 

 どうやら思い込みが強い方は、そんな現状認識に陥ってしまうようです。言い換えると「思い込み」は、人に冷静さを欠かせたり、感情的にさせたりする力を持つのだといえます

 

 研修でこのような展開になった場合は、一旦、問いかけることをやめます。 (次回へ続きます。) 

                                        

                                           (野村幸一)

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