事故を起こしたドライバーはどこへ?―2

 前回の続きです。

 

 仕事柄、交通事故には興味があり、特に、駐車場の事故は企業ドライバーの事故でも多い形態です。ですから、参考にあることがあればと思い、しばらく様子をみていました。しかし、この2台の様子は少しおかしいです。とくに、駐車枠の車のドライバーはどこに行ったのか気になりました。110番の電話をしてからトイレでも行ったのでしょうか?そんな余裕はないかと思います。

 すると、警察官が何やら女性に話しかけていました。それほど近くに寄っていなかったので、しっかりと聞き取ることは出来ませんでした。でも、途中で、女性がやや大きな声で、「そしたら、本人に電話するわ」と言われ、電話をかけ始めました。すると、電話の相手が出てきたらしく、「いつまで隠れているんや、早く出てこい!」というようなことを言っていました。

 数分後、1人の20歳代の男性がやってきました。ややうろたえた様子です。その女性と、警察官にかなり大きな声で怒られていました。どうもその男性が駐車枠にあった車のドライバーのようでした。

 結局は、駐車枠から後退で出庫しようした際に、通路を走行してきた車に接触したようです。その後、事故を起こしたことや相手方を見て、怖くなってどこかへ隠れたようです。

 事故現場から逃走することは、絶対にしてはいけません。どんな理由があってもきちっと対処することです。このドライバーは、隠れたことに加え、同乗者を残したままだったのです。残された同乗者は、どうやらその男性の母親でした。

 なんとも言い難い行動をしていました。ドライバーとしての責任を果たさないことに加え、身内を置き去りにした行動も許せません。

 その後、どうなったかはわかりませんが、厳しい処分があったと思います。たとえ駐車場でも慎重な運転が必要ですし、どんな些細な事故であっても、事故処理を適切に行うことです。私自身も含めてドライバーの皆さんには、必ず守ってほしいです。

(高林一夫)

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